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2014年8月14日 (木)

低炭素住宅モデルプラン発表 

エアサイクルハウジングの家 低炭素住宅の認定を受けられます


PACの家づくりの根幹を揺るがす制度なら乗らない、そう思ってやってきた。
長期優良住宅の時もそう。国の偉い人たちがつくった制度が発表される度、性能の向上に必要と思う部分は取り入れるが、コンセプトが合わない場合は無理に導入はしない。
自分たちのポリシーを曲げてまでPACの家づくりをそこに合わせようとはしてこなかった。優遇等受けられないことを知り、離れていかれた方もあったかもしれない。でも、それはそれで仕方ないと思っている。

そんな中、昨年施行されたのが「都市の低炭素化の促進に関する法律」。
現行の省エネ基準に比べ、一次エネルギーを10%以上低減するなどの基準をクリアすることで、税優遇等が受けられる低炭素建築物認定制度。

シミュレーションした結果、認定取得できることがわかりましたのでカタログをつくりました。
PAC住宅の見えない所へのこだわりはそのままに、低炭素住宅認定取得のための要件を加えたモデルプランを紹介しています。

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《低炭素認定住宅のメリット》

1. 
住宅ローン減税の拡充
 一般住宅の最大控除額400万円 ⇒認定住宅の最大控除額  500万円         ※所得税額から控除しきれない分は住民税からの控除枠があります

2.フラット35S金利優遇
認定住宅は 金利引き下げ10年間(Aタイプ)が適用されます 

3.登録免許税率(保存登記)の引き下げ
一般住宅の場合0.15%引き下げ ⇒認定住宅なら 0.1%引き下げ

自然とふれ合いながら利便性のある都市で家族がのびのびと生活できる家。
コンパクトでありながら間取りの工夫による広がりや、自然素材の持つ温もりを感じる、
永く住みたいと思えるような家を提案しています。(設計部 山下)


カタログを差し上げます。
ご希望の方がいらっしゃいましたら電話、メール等でお知らせください。
こちらからも資料請求できます。
カタログご請求はこちらから

2014年8月13日 (水)

見えない所にこだわる理由そしてフォトブック

家は買うものでなく、つくるもの。
間取りも、使う材料も、その土地の特性、建て主のライフスタイルやお好みに応じて一棟づつ計画し、建てていく。

完成したら見えなくなる所にもこだわっている。
竣工時がその建物のピークじゃダメなんだ。
湿気を蔑ろにして日本で木造住宅は建てられないし、自然素材の使い方にも道理があって、それを本気で見つめたら見えない所の手は抜けない。
年月を経ることで味わいが増す無垢材や自然素材も、その良さを活かせる使い方、納め方をしていかないと。

その家でご家族が心地よく、永く、暮らして頂けますように。
見えない所のこだわりは、是非建築現場でご確認ください。

さて、建て主Hさんの「家族の風景」フォトブックが出来ました。
建築当時の思い、子供たちへの愛、夫妻の価値観、これから、が写真と言葉で綴られています。

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写真、取材、文は写真家の林建次さん。
照れや繕いの合間にあるほんの一瞬の素顔、最高に魅力的な写真ばかりです。
これら写真の一部を事務所に掲示しました。ご関心ある方は家づくりに関係なく、是非見にいらしてください。


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~フォトブックより 一部引用~

はじめはマンションとか一戸建てを見に行ったんです。
たくさん見てきました。
けど、なんでだろう? 違和感があった。
どこを見に行っても、まったくワクワクしなかったんです。
(K)


好きな場所は台所です。やるべきことが、いくらでもあるから。(A)

自由なこともあるかもしれないけれど、相手を思いやることとか
そういった考え方をこの家を通して感じて欲しい。 (K)


子育てをこの家がしてくれている。家族の一員としてこの家が手伝ってくれている。
子供たちにとって実家。この子たちと一緒に育って欲しい。 (A)





2014年8月 8日 (金)

藤沢の建築現場訪問

8月6日、会長の田中、そしてお付き合いしてもう20年以上になる横浜国立大学名誉教授の加藤龍夫先生と、藤沢の建築現場へ。

目的の一つは、PAC住宅の要となる集熱通気層と内壁空洞連通の確認です。
全ての現場は施工担当者により工程毎にチェックされ進められていますが、1棟ごとに間取りも、天井の高さも、窓の大きさや位置も当然異なるため、細部にわたりチェックする必要があります。ポイントは「断熱」「気密」「流れる空気」。
この日もその場で是正箇所と今後の留意点を田中から現場へ指示、社内にも一斉に通知されました。

当日のチームメンバーによる打合せ風景。

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そして当日のもうひとつの目的が職人インタビューの立ち会い。
職人の貌の林さんとの企画、第二弾がついに始まりました。
この日は電気工事の村西さん。いつもきめ細かな心ある配慮と、確かな仕事をしてくれる電気職人です。


二階の床に座り込み、男二人、何やら熱く語っていました。またいいものが出来そうです。
 
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ちなみに、この写真の、天井の下地となる綺麗な「野縁」はお分かりになりますでしょうか。
ここも、完成したら見えなくなるところです。




日本の木造住宅において「内壁空洞」は命
http://www.passive.co.jp/method/history/uchikabe01.html




2014年8月 4日 (月)

見えない所こそ、こだわりたい

完成してしまうと見えなくなってしまう所。建物はこの見えなくなってしまう所で支えられています。この見えなくなってしまう所をとことん大切にしているのがPAC住宅です。以下はその主なポイント10項目です。

1. 根太工法 ~流れる空気を確保~

最近の新築住宅は、2×4(ツーバイフォー)の影響から、ほとんどが根太レス工法になっています。床面の水平剛性を増して耐震性向上そしてコストダウンが目的ですが、これは日本の木造住宅にとって最悪の事の一つです。2×4(ツーバイフォー)工法は、雨や湿気への配慮が不要な国で生まれた工法ですから、日本には本来不向きです。木材を湿気から守る最良の方法は「流れる空気にふれさせる」ことですから根太は欠かせません。根太工法でこそ、床下空間から内壁空洞への通気そして躯体内空間に十分な通気を確保できるのですから。


2. 根太工法の流れる空気  ~耐震性の確保と維持~

根太工法でも床面の水平剛性を十分確保できます。
根太レス工法で合板をバンバンと貼る方法に比べ手間はかかります。しかし根太工法で手間をかけるだけの価値はあります。土台や柱など構造材に流れる空気がふれていれば、木材は天寿を全うできます。
万が一、水漏れ事故で何年も気づかなかった場合でも木材は腐りません。あたかも今濡れたばかりという感じです。一方、空気が流れていない状態であれば木材は確実に腐ります。他の住宅で木材が腐食により無くなっていたという事例を多々見てきています。
新築時の耐震性能を長期に亘り保つためには、木材が腐らぬよう、「流れる空気にふれさせる」ことが必要条件なのです。


3. 横胴縁  ~建物の耐久性を向上~

最近、壁下地の石膏ボードは柱に直貼りされることが多いようです。
もともと木造住宅では柱に横胴縁を打ち、その上に石膏ボードを貼って壁のゆがみを取っていました。また横胴縁を柱の上に打つことで柱周りの空気の流れが確保され、柱をより長生きさせると同時に、隣り合う柱間の内壁空洞どうしの通気を可能にさせていたのです。窓下や窓上の内壁空洞の空気の流れ確保にはとても重要なものです。


4. こだわりのプランに対応できるプレカット工場との連携 ~精度の高い構造材~

プレカット機械の性能は向上し、土台や柱、梁などの継ぎ手や仕口の加工精度も素晴らしいものになりましたが、元来、プレカッ工場は量産を前提として運営されています。得意なものは企画型量産タイプの住宅。PAC住宅のように、建て主に応じて一つひとつ丁寧に設計されるものは苦手です。きめ細かく丁寧に設計図面を読みとり、プレカット図におこせる設計者・技術者が極めて少ないのです。大手プレカット工場なら尚更のことです。
では小さな工場ならいいかというとそうでもなく、小規模工場では一度に受けられる数に限度があり、「上棟は機械の空き待ち」ということにもなりかねません。 
当社は、処理能力があって、さらにきめの細かい技術対応ができるプレカット会社と出会いました。管理の行き届いた工場には特殊加工機が備えられていて、必要に応じて手加工にも対応できる大工が常駐しています。
また、そういう優れた会社ですから、国産の良質な乾燥木材を確保していますし、梁や桁に使う米松なども大変に良質なものを準備しています。それにより安心できるプレカット構造材を確保しています。


5. 不燃建材を全ての床・壁・天井に  ~火に強く~

厚み12.5㎜の石膏ボードは不燃建材です。一般的に不燃建材は壁と天井のみに使用されますが、PAC住宅は建物内すべての床・壁・天井の下地に使用、室内からの火にも強くなっています。
しかも壁と天井には、調湿性能が無垢の杉板以上にある性能の高いタイプを使用しています。この厚みのある石膏ボードは、PAC住宅のパッシブソーラーとしての性能を支える蓄熱機能にも優れ、防音性能の向上にも役立っています。


6. 地中梁とコンクリート一体打ちの基礎  ~耐震+メンテナンス性+通風~

一般的に基礎コンクリートは土間部分を先に打ち、後で立ち上がり部分を打ちます。土間面と立ち上がりの接点にできる打継部分・隙間は、水やシロアリの侵入口になる危険性があります。 
PAC住宅は、地中梁の土間部分と立ち上がり部分を同時にコンクリート打ちし、継ぎ目をなくします。さらに地中梁の配置を工夫することで、床下内部の立ち上がり基礎を少なくしています。
定期点検やメンテナンス作業性がぐっと高まり、さらに通気・通風性も良くし、同時に高い耐震性能を確保します。


7. 糊付けしない無垢フローリング ~安全・メンテナンス性のアップ~

床板は合板フローリング・無垢板に関わらず接着剤で貼ることが一般的ですが、PAC住宅では接着剤は使いません。
隠し釘で、無垢の床板を丁寧に止めていきます。これは接着剤に添加されているVOC(揮発性有機化合物)を嫌っていることもありますが、将来のメンテナンスを考えてのことでもあります。接着剤を使用していなければ、無垢の床板の傷ついた部分だけを取り換えることは簡単にできるからです。


8. 無垢の家づくりこそ本巾木を  ~床を固定し壁を支える~

巾木は、壁面と床面の堺目に設置する細長い横木のことです。
巾木の役割は、掃除機が当たるなどで壁が傷ついたり汚れたりすることから守る、床と壁との取り合い部分を綺麗にすっきりと収める、そして壁下地の石膏ボードをしっかりと支え、無垢の床を押さえ、壁の耐久性を高めることです。
一般的な巾木の素材は、塩ビシートや繊維版に印刷したもの、また良質なものでもせいぜい無垢の板材です。PAC住宅は、無垢の角材に12.5㎜厚の石膏ボードがはまるように溝を掘った本格的な巾木をつくっています。板ではなく溝付きの角材ですから、その耐久性と床と壁を安定させる性能は極めて高いものです。


9. ビス一本へのこだわり  ~より安全に安心に~

地味ですが建築用ビスも極めて重要な役割を担っています。こうしたものこそ製造者の哲学と、それに基づいて研究開発され製造されているものが安心です。
見かけが同じでも、見えない性能が違うのですから、安ければいいというものではありません。PAC住宅で使用される建築用ビスは、ビスの研究開発製造に、長年、地道にそして緻密に、取り組んできている会社のものです。


10. 唯一合板を使用する野地板  ~屋根通気でVOCは抜けていく~

PAC住宅で唯一合板を標準仕様にしているのが屋根の野地板です。            PAC住宅は屋根面に集熱のための通気層をつくります。この集熱通気層は、気密性の確保が大切ですし、その上にガルバリウム鋼板など屋根の仕上げ材が取り付けられますから強度も必要となります。そのために例外として☆☆☆☆合板を使用しています。合板ですからVOC(揮発性有機化合物)は含まれていますが、PAC住宅では、この野地合板を貼った瞬間から、屋根面の集熱通気層の空気が流れますし、太陽熱で相当に高い温度になりますから、VOCはすぐに揮発して抜けてしまい無害化してしまいます。



私たちの家づくりをより理解いただけるよう、只今HPのリニューアル作業を進めています。その中の「PACのこだわり10項目」の一部をご紹介させていただきました。




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