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2012年2月18日 (土)

外張り断熱PACに住んでみて&ランニングコスト

横浜の入居者Kさん(築5年)が昨年住宅雑誌の取材を受けられた時のQ&Aです。夏・冬のガス代や電気代のお話もあります。

Q1:家族構成と年齢、建物面積
60代夫婦2人、二階建て延床面積57坪

Q2:PAC住宅に決めた理由は何ですか?
「躯体内の空気が循環する構造自体が、動力に頼らず自然エネルギーを活用して安全で清潔で快適な居住空間を作り出す合理的な機能をもつ」工法での30年の実績を評価した。
自社住宅を作品と呼ばない姿勢は本質を得ており、家づくりへの自信と情熱を礎とする、施主の要望にきめ細かく応える誠実で真摯な社風に好感を持ち信頼して託せると判断した。

Q3;家づくりを始めた当初、どんな家にしたいと思っておられましたか?特に重要だった要望を3つほど教えてください。
それまで住んでいた集合住宅で不便や不都合のあった点を解消する目的で
1.機能面①採光(日中は電灯不要にする)
      ②通風(換気扇に頼らず家の隅々まで常に空気が淀まずに流れる)
      ③収納(衣食住全般の実用物品は使う場所に整理して仕舞い雑然とさせない)
2.主婦が1人で無理なく日常家事や設宴(着席、立食共)ができるよう、使い易く設計する
3.来客を泊められる予備室をつくる

Q4:実際にPAC住宅に暮らしてみて、どんな時に良かったとお感じになりますか?
<快適性>
四季を通じ穏やかな温度湿度を保たれ、屋内空気がサラッと爽やかで梅雨時でも無垢の木の床を素足で心地よく歩ける時。晩秋から初冬にかけそろそろ暖房が欲しいと感じる頃でも、日中の太陽のぬくもりが夜まで‘おまけ’で得られる時。
<ランニングコスト>
2011年夏期電気代・・5月5354円 6月4910円 7月5625円 8月5184円
2010年~11年冬季かくれん房使用時のガス代・・12月15355円、1月14297円、2月15009円、3月9989円
2011年春季ガス代・・4月4308円、5月3163円、6月2321円、7月2046円
安全さ、便利さ、快適さの対価としてはリーズナブル。
<その他>

PACの特徴「無垢の木と漆喰壁・天井」は実用面での利点に加え、シンプル美ゆえに飽きがこず心身ともに寛げ落ち着ける素材であるのを、住めば住むほど実感する。

設計打ち合わせは約30回に及んだが、施主の要望が的確に把握・具体化されたのも注文住宅ならではの強味で、吹き抜けの漆喰に囲まれた純白の空間はクリスタルのシャンデリアや大理石の床よりも贅沢に思える。

Q6:住まいの蓄熱、換気モードを季節によって切り替えるのは面倒ではありませんか?
年に2回だけでの手間で、季節の移り変わりを体感する風物詩のようなセレモニー作業であり、全く面倒には感じない。むしろ家に労をねぎらい、感謝し、家と対話する機会と捉えている。

Q7:オプションで低温輻射暖房「かくれん房」を採用したと伺いましたが、お使いになった感想はいかがですか。
その名の通り姿が見えず場所を取らず音も臭いもなく風も起こさず、スイッチ入り切り不要で(タイマー設定と温度調整はするがコントローラーをタッチするだけ)、温度差(床~天井の、家中場所別の、昼夜時間別の)も殆どなく、終日適温・適湿を保ち、真冬早朝スイスイと起床でき、扉を開閉せずに動き回れ、快適の一語に尽きる。

Q8:上記以外で、家庭での省エネ、またはエネルギー自給に関して実施していることはありますか?
〈建築的な工夫などハードウエアに関して〉
①軒、庇を深く取り、夏場の日射侵入を抑える
②西(日を遮るよう)側には必要最低限の開口部しか設けない。
③窓は複層ガラスにする
〈暮らし方、住まい方などソフトウエアに関して〉
寒季

セーターや厚靴下スリッパを着用
暑季

①昼間はガラス窓を閉め、シャッターを日射遮蔽に有効な角度に傾けて室温上昇を抑え、日没後シャッターを開け網戸から風を入れ、北側小窓も開けて風の通路を確保する
②簾を窓ガラスから離して二重に掛ける
③扇風機やシーリングファンを使い、開閉式天窓(シェード併用)から熱気(特に台所天井付近の調理熱)を逃すなどしてエアコンはほとんど使わない。

Q9:家族のライフスタイルを満足させるために間取りや採光、通風などで工夫した場所、部分はどこですか?
必ずしも間取り関連ではないが・・
①絵を簡単に掛け替えできるように居間食堂寝室廊下の壁全面にピクチャーレールを取り付け、絵専用収納場所を設けた。
②電灯は極力ダウンライトを多用し天井を高く広く保ち、寝室ベッド灯は壁取り付け型にし、書斎デスク灯はネジ取り付けの自由移動型として、場所塞ぎと埃溜まりの弊害を防いだ。
③ドアより開閉が楽で横幅が広く使える引き戸を敷居のない吊り下げ式で多用した。
④ゆらめく炎が温かみを視感させる電気暖炉を家庭的雰囲気の象徴として居間に設け
た。
⑤風呂の残り湯を隣接の家事室で洗濯に利用するため、一体型風呂の壁に汲水ポンプを通す小窓を開けたが、通風と採光も得られ高齢期には家事室から入浴者の気配が分かる利点もある。
⑥掃除機を使う時、プラグの抜き差しで屈まなくても済むようコンセントを腰高にした。


さらに先月、Kさんから頂いたメールより抜粋

(文中※は給湯温度を調整するコントローラーの目盛の数字です)

「かくれん房の温度設定とガス代」
昨年12月は晴れて暖かい日が続き、かくれん房を開始したのが14日だったのですが、12月10日~1月12日の34日間で給湯を含むガス代は15,355円でした。
ちなみに前月は3678円。

かくれん房開始直後は暖房レベル6段階の1か2(※)で、寒中の午前は3か4(※)、午後は2か3(※)で稼働していますが、我々には充分な暖かさが得られます。服装は主人も私も薄手のとっくりセーターにカーディガンを重ね、足は厚手の靴下とレッグウォーマーを着用していますが、家の中で動き回るのに全く支障はありません。それより廊下も居室も洗面所もみな扉を開け放しなのに首をすくめることもなく、どこへ行くにも扉の開け閉めが不要なのは実に便利。
人それぞれの暮らし方や適温があるのでしょうが、今のところ我が家はこの状態で大変満足しています。殊に、よその家でエアコンや石油ストーブなどの暖房に囲まれると、段違いの快適さ安全さ操作の簡単さに改めてかくれん房の卓越した優秀さに気づき、感心しています。
余談ですが晩秋から初冬にかけ無暖房の時期に「そろそろ暖房が欲しいな」と感じ始める頃、家の中の心地よいぬくもりにPAC効果の威力を実感します。

かくれん房について~他の暖房との違い
http://www.passive.co.jp/method/kakurenbo/kakurenbo01.html

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